KITTEのロゴに納得の理由

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2013年に丸の内にオープンした「KITTE」。
 
旧東京中央郵便局を一部生かした外観がとても趣のある商業施設です。
 
この度福岡にもKITTE博多ができるということもあり、改めてロゴを目にする機会が増えました。
 
KITTEは切手と読むようですが、この建物自体も日本郵便が手がけたものらしいのです。
KITTEの名前の由来は、読み方通り切手のそのままの意味と来てという意味も込められているとか。
 
外観はもちろん昔の施設郵便局を再利用したものですので、郵便のイメージはとても強く印象付けられます。
 

 
気になったものはロゴ。
 
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バランスが不思議だなぁと思っていたんだけど、よくよく見てみると面白いことがわかった。
 
 
その答えは、下の画像を見てもらえれば一目瞭然。
 
実は、等間隔に並んでいる長方形がロゴのベースになっているため、
フォント上のカーニングとかバランスが気になったわけです。
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詰めれる部分もたくさんあるのにって思ってましたが、そう言われてみればこのロゴは秀逸なもの。
 
長方形は、等間隔で建物の窓をイメージし赤は郵便の赤、補色の緑で作られている。
 
赤色の長方形の羅列だけ見てみると建物が透けて見えそう。
 
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この赤に捕食の緑だけというのもお洒落じゃないですか。
いろんなものをそぎ落として洗練されています。
 
何と言ってもこのロゴ、展開のコトまで考えられているというから素晴らしい。
展開しやすさって大事ですよね。
 
VIの重要さを改めて感じさせるものです。ブランディングに通じるものですので、
これがバラけてしまっていたり、統一感がなければシンプルなものも台無しかもですね。
 
そんなKITTEがこの度福岡にもオープンするんです。
 
「KITTE博多」その中に博多マルイも入る形のようです。
 
単なるモノを買う場所ではなく、”コト”を楽しむ場所としてお客様目線に練り上げられたブランディング、コンセプトワークが見ものです。
 
博多も丸の内と同様に駅からのアクセスはよく、雨の日でも楽しく通れるように設計されているとか。
 
子供連れでも安心ですよね。
 
このデザインは、丸の内同様建築家の隈研吾氏が手がけているようでその点も見ものですね。
東京都の違い、博多らしさなんかも出してくれているのでしょうか。
 
 
少し脱線してしましたが、ロゴの本題に戻って。
 
KITTEのロゴは、三澤遥さんのデザインです。
 
三澤さんは、大学卒業後様々なデザインに関わってこられているようです。
 
そんな経験が彼女らしい、直感的なデザインが出来上がったのかもしれません。
 
”「自分の感度・感覚に素直になる」”

今月のPEOPLE ── Nov. 2014 NIPPON DESIGN CENTER

 
大切なことですよね。自分の感性がぶれてしまう時があります。
 
折れてしまいそうになることがあります。
 
芯のあるデザインは説得力がありますよね。
 
飾りすぎたデザインではなく、削ぎ落とされた洗練されたデザインがそうして生まれるんでしょうね。
 
見習いたいもんです。
 
ロゴは、奥が深い。
 
VIやブランディングを含め大変重要なものです。
 
人の心を掴めるもの。
 
そこに価値は生まれる気がします。
 
 
 
 
 
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