百貨店ブランドとTポイントメリットの攻防戦

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実際にコンビニなども含めTポイント連携は増えていっているのだが、今度は百貨店に進出する。
 
三越伊勢丹HDがTポイントとの連携を発表したんです。
 
1ポイント=1円で使えるTポイントですが、実際に百貨店との相性はどうなのかなと思っちゃいます。
 
もともと三越伊勢丹にはMIカードという独自のカードがありますがそことの共存はどうしていくのでしょうか。
 
どっちも持ってるけどどうなっていくのだろう?という疑問を解説していきます。
 
 

Tポイント導入のポイント

ポイント
 

Tポイントの対象

 
三越伊勢丹グループ百貨店27店舗(三越・伊勢丹・岩田屋・JR京都伊勢丹など)及び一部の小型店舗105店舗のうち97店舗が対象です。
 

Tポイント導入の目的

 
今まで百貨店に縁の遠かった層である20代から30代をターゲットに新規獲得するため
 
 

ポイント付与条件

 
200円(税抜)の買い物に対して1ポイントが付与されますので還元率は0.5%。美術・宝飾品やレストランの利用など一部対象除外あり。
 

MIカードとTポイントカードの2枚持ち

 
残念ながら、MIカードとの併用ができない
 
 
 
このTポイント導入には反対意見もある。
反対意見とは、百貨店という高級イメージに合わないというものだが、百貨店業界の中で実は共通ポイントの導入は進んでおり今回の三越伊勢丹のケースがむしろ遅い方なんです。
 
大丸や松坂屋を展開するJ.フロントリテイリングは楽天と、高島屋はNTTドコモと提携しすでにサービスを始めているのに・・・
 
遅れをとった三越・伊勢丹ですが百貨店業界の中も狭いし、競争も激しい。
 
ですので追随していくしかないのかもしれませんが、ポイントカード参入は嬉しいことでもあります。
 
ポイントでデパ地下のお惣菜やスイーツを食べたりする人も増えていくのかもしれません。
 

2枚持ちには悩ましいとこと

MITカード
 
MIカードとの差別化をどのようにしていくのでしょうか。
 
年代的には、両方とも持っているという人たちも実際に通っていると思いますが、併用できないとなると考えますよね。
 
実際にMIカードを使えばグループ百貨店で5〜10%に還元が受けられます。
普段よく使う人からすればこの低金利の時代にかなりありがたい還元率です。
 
さらにファミリー登録「つながります」登録をすると、名義が別でも優待率の共有ができるという優れもの。
 
実際には、Tポイントが使えるという話を聞くまで作っておきたいなと思えるカードでした。
 
であれば、Tポイントが貯まって還元率の良いカードはないかということになりますが、ポイントも付与され優待も受けれるものは残念ながらありません。
 
 
基本的に洋服など日常品の買い物は「MIカード」での決済にして、惣菜やスイーツなどをTポイントで支払うということがいいかもしれません。
 
 
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Tポイントを付与される買い物や店舗はかなり増えてきています。普段の買い物で少しずつポイントを貯めながら貯まったものをデパ地下で使うなんて手もありますよ。
 
ネットでよく買い物をする人であれば、Yahoo!Japanカードを作っておけば年会費は無料・還元率はいつでも1%、Yahoo!ショッピングやロハコで購入すればショップポイントも合わせて3%になります。
 
外でコツコツ貯めて、優雅な夕食やデザートを食べる。
 
いいじゃないですかーデパ地下がもっと近くに感じれるようになった。
 
そういったところに百貨店でTポイントが使えることにメリットもあるのかもしれません。
 
せっかくであればポイント貯めておいしいもの食べたいですよね。
 
というのが、ポイントも使えて嬉しいじゃないのというお話。
 
 

百貨店ブランドはどうなっていく?

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Tポイントの参入で喜んでいる人ばかりではない。Tポイントはコンビニなどで買った際にも付与されるわけだけれども、それを百貨店までする必要があるのかということ。
 
「MIカードはございますか」「Tポイントカードはお持ちですか」なんて言わることを想像したくない気もする。
 
カードの声かけはサービスの一片としてどうあるか問われる部分となるだろうけども、そもそも長年百貨店を愛用してきたご贔屓筋の年配の方々が使うイメージもないし、Tポイントが似合うイメージもない。
 
Tポイントを貯めずともMIカードで優待を受け、MIカードで買った合計金額で優待金額も変わる。
となれば、普段使いのお金持ちがTポイントを使うことはあまりない。
 
そこはやはりグループカードのエムアイカードなのだ。
 
ブランド力が落ちる、品位が下がるという声もあるが、Tポイントを使う人が多く流れてくるとはあまり思えない。
 
マーケティングリーサーチの上で展開をしていくことに期待なのだが、百貨店のライトユーザーを取り込んでいくためには様々な秘策が必要になるのではないだろうか。
 
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